クロウエシアの育て方と咲かせ方
魔法のペットボトル植え
洋ラン学園

初めに
中央アメリカから南アメリカの熱帯域に、落葉性で鱗茎のカタセタム属があります。雌雄異株だそうです。
クロウエシアは両性花なので分けられました。
落葉したら、冬に花茎が出て春に咲くまで、水やりはしない方が良いとされています。

クロウェシア レベッカ ノーザン ‘ミッカビ’

Clowesia (Cl.) Rebecca Northen ‘Mikkabi’ Clowesia Grace Dunn × Clowesia rosea )
2022年1月に研究用の、素焼き鉢にミズゴケ植えの苗をいただきました。
バルブだけで、ネットで見ると花茎は出そびれたような気がするので、放っておいたら、10日後に花茎が2本も出ていました。2022/01/21

2022年
クロウエシアの始め方

クロウエシアの家
水やりすると花茎が枯れることがある、そうなので
ペットボトルの長所の一つは、根がむき出しで見えることです。
また植え替えによる根の傷み無しにせずに安全に引っ越しできることです。
しかし、根が鉢にくっついていて抜けません。
そこで、素焼き鉢の縁を金づちでたたいて、一部分を、くっついている根と共に外しました。
鉢の内ヘリや外に水を注ぎました。
一回り大きいペットボトルに入れました。
花茎はもう外に伸びているので、ビニタイで誘引しました。
全体を保湿するため、ペットボトルの上側をはめ込みました。
小さなアクアリウムになりました。容器の底に少し水があります。2022/01/24


全長基幅葉数、最大





5/161.5, 1.7







7/51


7/138.5x0.55/4:4.5
7/2715.5x0.86/5:11x2.2
8/2225x0.78/6:21
9/5
x0.9x0.68/7:24x2.5
10/833x1.2 8/6:26x3.6
7:27.5x3
2,3黄











9/15 
鉢植えのままで水切れで育ちが悪いため、ペットボトル植えに移行
  
左 露出側、 中 鉢の内側、 右 引っ越し後

3/19 開花
 

1/30 
花茎はペットボトルからはみ出さないよう誘引してある、1本は先を折ってしまった
根は乾き、1本は先に根冠がありそう
  

1/24 知らないうちに花茎が2本
乾いて枯れるのが心配なので、ペットボトルに入れる、根を見るため鉢を欠く、保湿のため蓋を被せて家にする
素焼き鉢や周囲のミズゴケに少し水やり
  

1/9 ミズゴケで素焼き鉢植え



参考

くろやなぎ農園さんの下記HPから転載させていただきました。
https://kuroyanagi-nouen.net/item-detail/186566
花期:冬〜春
生産地:アメリカ
夏と冬の形態が全く違う品種です。夏の状態は、ご覧のように大きな葉を付けています。冬は、その葉がすべて落ち、丸坊主になります。
この品種は、夏の間は、肥料と水で葉を大きく育て、冬期に落葉してからは、花が咲くまで、何もする必要はありません。咲くのを待つのみです。
花茎は、落葉したバルブの株元より伸ばし、下垂し、1花茎に10輪ほど花を付けます。バルブが大きいと2〜3本花茎を伸ばし、見応えがあります。
この品種は、香りも強く、「シナモンの香り」を放ちます。
普通の品種とは、栽培方法が違うので、下記「栽培のポイント」をよく読んで、挑戦してみてください。
この品種は、落葉後は、最低5℃あれば冬越しが可能です。
栽培のポイント
【置き場所】
最低気温が15℃以上になり、新芽が10pくらい伸びたら、戸外に出します。(ゴールデンウィーク頃)(注:台の上や、木に吊るすなどして、直接地面に置かないようにして下さい)
10月下旬(霜が降りる前)、葉が黄色くなり始め、最低気温が12℃を割るようになったら、室内に取り込んで下さい。暖房の効いていない、明るい場所に置いて下さい。
落葉し、水を切った株は寒さに強く、最低5℃あれば、冬越しが可能です。
【日照】
年間を通して、良く日が当たる場所に置いて下さい。夏期は、50〜60%の遮光、冬季は30%の遮光(レースのカーテン越しの光)をして下さい。
【潅水】
春、新芽が1〜2p伸びたら、少しずつ水を与え、成長期(5〜9月)にはたっぷりと与えてください。葉が黄色っぽくなり始めたら、水を少なめにし、落葉した株には水を一切与えないでください(開花するまで)。
最低気温が12℃以上保てる方は、花芽を確認後、1ヶ月に1回くらい与えても良いでしょう。
【肥料】
戸外に出した時に、新芽が10p以上伸びていたら、小指の頭程度の油ガスの肥料を3粒与え、7月までに、もう1回与えてください(1ヶ月後)
(注:液肥は失敗しやすいので、使用しない方が良いでしょう)
室温で栽培する方は、落葉したら、開花するまで一切水を与えないで下さい。株にはシワが寄りますが、問題ありません。(水を与えると、花芽がダメになる可能性があります
花穂が十分伸び、ツボミが大きく膨らんできたら(1pくらい)、1回、少し水を与えてください。開花後、新芽が出るまで水はいりません。

須和田農園さんのHPには「カタセタム類の自生地とその栽培」があって、次のように述べられています。
http://www.roy.hi-ho.ne.jp/suwada-orchid/2013Catasetum.pdf
自生地
カタセタム類はメキシコから南米にかけて広く分布する着生蘭
ヤシの幹や樹幹に着生していることが多く、岩の上のこともある
暑くて日差しの強いところに生えている
雨季乾季のはっきりしている地方で、雨季には雨がたっぷりと降る
栽培
春から秋の生育期は蒸し暑い気候を好む、十分な水と肥料を与えて新芽を大きく伸ばしバルブの形成をはかる
冬の休眠期はバルブが痩せない程度の最小限の水を与える、花芽が伸び始めたら少し水を増やすと良い