洋ラン学園
大学院
カトレヤ原種の育て方と咲かせ方


はじめに
洋ランの中でもカトレヤ原種はパフィオと共に熱狂的なファンを持っています。苗は高価で一部のマニアが温室で育て、庶民には高嶺の花のようです。
でももし普通に育てて咲くなら−−−、
と思って、普及種が手に入った機会に始めました。
洋ラン学園の方法で温室もミズゴケも素焼鉢もなしで他のランと同じ世話で咲きました。
しかし、HPや本では、各種の魅力については多く書かれていますが、マニア向けの専門的な内容が多く、人気種に偏っていたりして、
一般向けな育て方、咲かせ方を見つけるのが大変です。
園芸店の店頭で手に入る種類は少ないため、「カトレヤ原種西東京発」さんの御助言とご支援をいただいて、
多くの種類を「大学院」で実験してみることにしました。
原種の苗は高価で小苗のことが多いですが、洋ラン学園の基本は「大きな有望株を大鉢で」です。
まず種ごとの予備知識を、遺伝子系統解析による分類順に、表に、実験する種類を中心にまとめてみ ました。
「趣味の園芸」とは異なる「乱暴な方法」で、従って「きれいでなくても咲けば良い」という考え方です。
他のランと同様に「これまでの趣味の園芸の方法ではうまくいかない人」向けの方法です。

目次
始める前に、洋ラン学園の方法の特徴
予備知識とまとめ
経過(以下は要点)
5月 根が活発になってきたので、新苗(主に小型種)は浅広鉢にバーク中粒で植替え
2013年3月 種類を大幅に拡充、ミズゴケ植えの根鉢はそのままに、周りに大粒バークを足す、「重ね着鉢増し・バーク大粒・スリット鉢植え」を始め方の基本とする
2012年 バーク大粒、スリット鉢植えを基本の植え方とする
2011年 透明ポリポット・鹿沼土・芯入り植えを基本とする
2010年6月、カトレヤ大型種を、交配種中心に原種を含めて本格的に開始、6月末に植込み材料を全部除き株分けする手荒な始め方

以下は別ページ
2012年経過

参考資料続き
ケッペンの気候帯
原種一覧表
苗リスト
苗の植え付け

参考書 「図解 洋ランの栽培」 新井清彦・宇田川芳雄 誠文堂新光社 1981


始める前に
洋ラン学園の方法の特徴
他の種類と同様に、以下のことに重点を置き、温室・ミズゴケ・素焼き鉢・農薬・液肥などを使わなくて、自生地に近い状況にして、種類に依らない簡単な世話で育てます
有望株を入手する(おみやげ花狙い)
弱い種類は苦労の方が多いので避ける
根腐れは水やりでなく植え方で防ぐ−根はむき出しで湿りも見える
遮光は自生地と同じ木漏れ日で
水やりと殺虫は雨任せ
夏は雨季で水切れ(休眠)無し、冬は暖期で冬(休眠)知らず
適度な、日除け、雨除け、霜よけ
屋外・室内の境目は最低気温でなく霜、高温・中温・低温種の区別なし(寒さに弱い種類は例外)
植え替え・株分けせず、重ね着鉢増しで群生する大株つくり(花は洋ランが勝手に咲く)
花期より芽期と年期に注目
根の様子に気を配る


予備知識とまとめ

カトレヤ属の主な産地は、ブラジルと、南米北部のアンデス、そして中米からメキシコまでです。大半は樹木に着生し、一部は樹木の少ない地域で岩に着生しています。
従来は一枚葉と二枚葉に大別され、一枚葉はカトレヤ亜属、二枚葉はさらに三つに分けられ、小型のワルケリアナ系、インターメディアなどを含む亜属と、中米のスキンネリ亜属に分けられていました。
近年は遺伝子系統解析により、属・亜属・節のようには分けられないことが分かってきていますが、おおよその枠組みは変わらず、スキンネリ亜属はグアリアンセ属に分けられました。
カトレヤは近縁属との総称でもあり、レリア、ソフロニティス、ブラサボラなどがありますが、苗や花の外見上も似ている大型種はレリアです。ソフロニティスは矮性で、ブラサボラは花の形が異なります。
カトレヤは同じ種類でも花色の異なるものが多くあります。またそれらを含めて、一部は交配種の親として重用されています。

これまでの育て方では、色々なカトレヤを咲かせるのに、花期によるグループ分けがされてきました。しかし、花をつける芽は毎年冬か夏を中心に出る新芽で花期ほどのばらつきはなく、シースの出るのも限られた時期で、花期が異なる場合は主にシースのまま過ごす期間が異なるのです。従って適期に新芽を出させて育てることが基本になるので、洋ラン学園では「花期より芽期に注目」しています。また花期により世話を変えることは特にしていません。
特に冬芽と夏芽は育ち方が違い、どちらか一方にしか芽の出ない種類とか、両方出たり、苗の調子で一方になったりということが起きるので、
予め芽期はいつかを知り、予定通り出てきたかを見守り、出た芽をぐんぐんシースに間に合うように育てることが開花に必要です。
冬を暖かくして芽出しを早めたり、夏に保湿して水切れ・休眠させないようにするのはそのためです。

下の表の右側では、洋ラン学園での実績例で、有望株としての親の大きさ(新芽の大きさの目標)、芽期、バルブができる(現われる)時期、シースや蕾の出る時期、開花期の実績を示します(予定)。
一般的に難しいとされている種類は、苗が高価で、画一的な世話には向かない可能性があるため、試しません。

産地の気候−ケッペンの気候区分
カトレヤの代表種は何と言っても最初に発見されたラビアタですが、ラビアタを含む一枚葉大輪種の人気種の多くはコロンビア(トリアネーが国花)かベネズエラ(モッシエが国花)産です。これらの国は南米の北端のあまりなじみのない小さな国としか考えられません。しかし高校で地理を習った人の中には理由が分かる人もいるかもしれません。
アマゾンの熱帯雨林はカトレヤのもう一つの宝庫です。ドイツのケッペンは、世界の気候を熱帯(雨林)から始まる温度の順に5段階に区分し、さらにその中を乾燥や雨季により細かく分けました。図に示します。コロンビアとベネズエラは、リャノ地方と呼ばれ亜熱帯乾燥地帯のサバンナ気候に属し、夏が雨季冬が乾季となっています。
これらが産地のトリアネー・パーシバリアナ・ジェンマニー・クアドリカラーが冬咲なのは乾季に咲くということと合っています。一方mossiae, gaskeliana, luedemannianaは夏咲で雨季に当たります。
ブラジルは広いので気候帯区分は色々で、アマゾン流域は熱帯雨林、東部のミナスジェラス州などはサバンナと呼ばれる熱帯の冬乾燥地帯です。ブラジルの東南部に位置するミナス州の北部中部は降雨量が少なく、一方南部の山岳地帯(標高1200-1800m)は低温多雨です。labiataは秋、warneriは夏です。

半年型について
カトレヤの咲かせ方というと、花期のことしか言われませんが、もう一つ大事なのが年に芽が1回か2回かということです。原種ワルケリアナの子であるミニ・パープルやラブ・ノットをはじめとして、ミニカトレヤや大型カトレヤの交配種の中には不定期咲とされるものが多くありますが、これらの多くは半年ごとに新しい世代の新芽が出てくる、洋ラン学園で「年期が半年」型と呼ぶ種類です。園芸店で開花株を見ると、花の咲いた株の横に脇芽があって、蕾やシースが出ているものがあります。「二番花の咲く有望株」と呼んでいますが、開花中の芽は1年近く前に出て、脇芽はその芽から半年遅れで出た子供で、苗が元気だと後の方が生長が早くて、生産者の元では一月後位に続けて咲くものです。一緒に売られている苗でも二次芽が出ていないものがあるように、株が元気でないとこうはなりません
「不定期咲の交配親」である原種の中にも、ワルケリアナを初めとして当然このような種類があります。このような種類は親子共に生長期間の長さが不十分なので「二次の芽、後の新芽」まで咲かせようとすると、生長を早めてやる必要が出てきます。また反対に、一次の芽が咲き損わないようにも注意しなければなりません。それほど元気でない場合は、個々の芽は1年型で、別の株から交互に半年ごとに芽が出てくることもあります。そうするとどちらかに咲いて、鉢としては何とか咲かせられることになります。これが「分岐株・群生株」の利点です。長期的には作落ちしやすい種類です。表に「2」のある種類です。

栽培の難易などの予測
まず大型種はカトレヤに限らずどの洋ランでも小型種に比べて、耐候性が強く、抵抗力があって育てやすいです。
次に、高山性の種類は山野草から想像されるように暑い夏に弱いため総じて一般向きではないので、洋ラン学園では原則として扱わないようにしています。
カトレヤには産地に応じて、気候では熱帯・亜熱帯/温帯、植生では森林/疎林/岩場、高度によって山地/海岸などがあり、それぞれ育ち方が違います。
産地によらず花期は冬、秋、春、夏の順で多く、一部は不定期です。難しいとされているもの、冬に高温性とされているものには冬に生長させなければならない冬芽や秋芽の種類(夏・春咲)物が多いようです。
さん
根について
「根の細いものは樹勢も弱いものが多く栽培は難しくなります」(yorantaroさんにある、ニューオーキッドの注意書き)、を参考にしたいと思います。


2013年経過

時期別一覧表
カトレヤ原種は、芽期・花芽時・花期が色々で、順当なら開花の可能性が高いです。毎年様子を調べておくと便利です。
今年は新株を入手し、植替えをしているので、芽出しや開花があったとしても遅めになるようです。青は過去の記録です。


新芽新根バルブシース開花休眠

1前ラビアタ秋、ルデマニアーナ冬、






1後







2前




'11トリアネイ
ワルケリアナ


2後






早春
低温
3前トリアナエ、





屋外3後







4前スキンネリ、



インターメディア

4後ラビアタ、スキンネリ、トリアナエ、



スキンネリ、

中温
5前オーランティアカ



ジェンマニー

5後トリアナエ、トリアナエ、ワルケリアナ、





6前 インターメディア
クアドリカラー、グァテマレンシス、ラビアタ
クアドリカラー
デッケリ
Lテネブロッサ
Sコクシネア
Bディグビアナ

ラビアタ、
ルデマニアーナ
プルプラータマキシマ
雨季6後 スキンネリ、ラビアタ、







7前







7後







8前







8後







9前


トリアナエ冬



9後トリアナエ冬、



'10ラビアタ

10前ラビアタ秋






10後






晩秋11前







11後ワルケリアナ冬、





冬芽12前






室内12後







一番上が最新で、下から上へ進みます。
2013年
6月前半
夏咲の開花が始まり、秋咲などのシースが出、冬春咲の夏芽が出てきて、とても楽しい時期です。根腐れの心配が減り、水を切らさずにどんどん大きくします。肥料をやっていない鉢には緩効性化成肥料の顆粒を置肥します。
大部分が新苗で、素焼鉢・ミズゴケ植えから鉢増し、植替えをして、雨ざらしにしてきたので、根腐れ屋植え傷みを心配してきましたが、多くの苗が順調に育ち始めました。
新芽・新根・蕾が出てきた株のみ示します。残りは目立った変化がありません。
グァテマレンシス
鉢#1 夏芽 鉢#3 夏芽
 
鉢#2 根元にバークがきちんと入らず馴染んでいないので「土増し」。新芽あり。

クアドリカラー
リードバルブは根元から気根が出始めました。一つ前の株の根元には新芽の兆しです。
 
インターメディア
花が終って植替えてから間がありませんが、新芽が出始めたようです。根元は高くなって根が飛びだしているので、「土増し」します。
 

デッケリ
鉢#1 多い方が不完全だった根元に新根が沢山伸びているのが見えます。「土増しして覆います。」


ラビアタ
秋咲のラビアタ、まだ新芽は小さく、バルブもできていないのにシースが出てきました。
 
ラビアタ古株 凍害で枯れた新芽の根元から、新芽が出始めました。


トリアナエ古株 新芽が伸びています。表面を這う根の先は白くて元気です。新芽の根元に緑の新根が出始めました。
  

ルデマニアーナ
シースが元気で、中の蕾が大きくなっているようです。


ワルケリアーナ
新芽が二つ大きくなってきました。
 
ワルケリアナ Nomura まだバルブの並び方は一列で、新芽が鉢の外に飛び出しています。

ワルケリアナペンデンティブ古株 中央の丸い葉が新芽ですが、その後まだ出ていません。


オーランティアカ シース付きだったので植え替えしていません。新芽は細長いです。

種類不詳
R 新芽が出てきました。
 
レリア・プルプラータ
鉢#1
シースの先に蕾が見え始めたっと思ったら1日でこんなに大きくなりました。 別のバルブの方はまだシースの中の中の蕾が小さいです。
 
鉢#2 右端に伸びているシースの中では蕾が大きくなっています。

レリア・テネブロッサ
芽よりも先に根元の表面に伸びた根の根冠が長くなりました。同じく表面に出ている根から緑の枝が出ました。土増し」して覆います。
 
不明種 根腐れしていたのか葉が萎れていましたが、新芽が出てきました。
 
種類不詳
Q
レリア系の大株、休眠中です。

ソフロニティス・コクシネア
植え替え後、根元に緑の根冠を持つ新根がようやく出てきました。
 

ディグビアナ 前からある新芽が伸び続けています。根元では新根が伸びたり新しく出たりしているので「土増し」します。
 

マキシマの開花
4月初めに重ね着鉢増ししてからほったらかしだったマキシマが咲いていました。シースが枯れていたので期待していませんでした。重ね着鉢増しのため植え傷みが少なかったようです。咲き始めは半開です。


以下は蘭友会の解説を抜粋し転載させていただきました。
http://www.orchidjaos.gr.jp/contents/species/species0011.html
本種の自生地は、エクアドル沿岸地域の山地を中心に、北はコロンビア南部沿岸、南はペルー北部内陸に及んでおり、一般的にはエクアドルを代表するカトレアとして知られている。
生育環境は自生地によって差があり、株姿も多少異なる。
エクアドルでは標高600m前後に広がる内陸の常緑雲霧林の樹上に着生しており、海岸地域の乾燥地域に囲まれた地域ではさらに標高の高いところに広がる乾性林に分布している。
コロンビアでは標高500m〜1400mの比較的高い地域に広がる常緑樹林の川沿いの環境に生育している。
また、ペルーでは、エクアドルの沿岸地域の自生地に似て、標高1400mほどの山地に広がる乾性林に分布しており、最近は、アマゾン側の標高800m付近に広がる熱帯林の中でも生育が確認されている。 株姿は、リゾームが短くバルブが密集して立ち上がる傾向があり、指標的な形態は、やや扁平な幅1.5cmから2cm、高さ30cmほどの細長いバルブの先に長さ25cm以上の葉をつける(株姿の写真参照)。
このような指標的な株姿の個体は主に高地産のものであり、低地産のものは一般的に背が低く(バルブ高20cm、葉長20cm程度)、バルブも稜がなく断面が真円にちかい形状をしている。
花茎は20cm以上になり、3〜5つの花を付ける。
栽培は、乾性林から熱帯ジャングルにまで適応して分布していることでもわかるように比較的易しく、30%〜50%の遮光下の環境で、16度以上35度以下の環境で栽培する。
蒸れを嫌うので、風通し良く栽培する必要がある。
花後(冬)は乾き気味で管理するが、春の新芽の動きは早く、4月上旬には新芽が動き始める。
生長は早く、7月にはバルブが完成してしまい、その後に出た芽から2本目のバルブが完成し、1リードから2本の花茎が上がる。
そうなれば、もともと輪数が多く付く性質があるのでとても華やかである。鉢はリゾームが短く株も暴れないので小さめでよく、8本バルブで3.5号程度が目安である。
コンポストはミズゴケで栽培するが、吊り鉢で栽培すると良い。


5月後半
古株の植替え
スリット鉢でバーク大粒植えの株を、冷害とバークの劣化が心配なので「浅広鉢・底芯入り・バーク大粒植え」に植替え
ラビアタ
バルブに皺が寄っているのは根腐れの恐れがあります。古根はかなり腐っています。スリット鉢に、これまでは中芯を置いて根は縦に伸ばしていました。
  
今度はスリット鉢で試した後に、浅広硬質ポリポットにスチロールを薄く広く敷いて根を横に広げるようにしました。
  


トリアナエ
スリット鉢・芯入り・バーク大粒・誅厚植え、発泡スチロールは片側だけですが、囲んで縦に伸びた根はほぼ元気です。
 

5月前半
 
左:スキンネリ 右:ジェンマニイ・アルバ
新芽
新芽の出方がどんどん活発になると共に、冬以降に出た芽の伸びも大きくなります。


4月後半
スキンネリの開花
入手後約一月経って、株分けしたスキンネリの枯れたシースから、突然蕾が出てきたらと思ったら咲き始めました。小さい方の、植込み材料を完全に取ってしまった株にも蕾が出ました。
 
右は1月以上開花が続くインターメディア

世話
植え替えてからは、北の塀の前に置き、午後の後半だけやや直射日光が当たります。2-3日目に初めて水やりしました。その後は雨が多いので水やりしていません。
落葉
植替え前からやや黄ばんでいた葉が、幾つかの株で落葉などしています。カトレヤ原種には「植替えを嫌う」とされている種類がC. warcevicchii, dowiana, aurea, Laeriaなどあります。


4月初め
インターメディアの開花
蕾付きのため素焼鉢ミズゴケ植えのままにしているインターメディアが咲きました。匍匐茎が浮いて、根がむき出しになっています。
 
世話
鉢数が大幅に増えたので、植え方や置き場所・水やりは同じを基本にしますが、性質の似たものをまとめると良く分かるため、ひとまず、「花期別」にまとめることにします。
最初の世話−洋ラン学園への転校、重ね着鉢増し
屋外で心配ないほど暖かくなったら
温室育ちで、ミズゴケ素焼き鉢植えなどの苗を、屋外で放任栽培できるように野生児に変えます。
ミズゴケ・素焼き鉢植えは、屋外では最も低温期に根腐れしやすい植え方です。
一方、根についた植込み材料まで取り除く植え替えは、枯れの最大の原因です。
そこで、これまでの根鉢はそのままで、一回り広い鉢に入れ、これから根の張る(すでに新芽の根元で伸びて鉢から飛び出していた根を入れる)周りのみバークにします。
カトレヤは割に株が大きいので、中粒のバークで、スリット鉢に植えます。浅鉢のように植込み材料をなるべく薄くし、薄植えにます。(交配種は普通の深さに植えたので大粒を使いました。)
洋ラン学園の基本は、径13.5cmに納まる余り大きくない丈夫なあらゆる種類に対して鹿沼土・透明軟質ポリポット・芯入り植えなのですが、ここは大学院です。
スリット鉢は根腐れの原因である湿りの残りやすい鉢底深くを、渇きを良くし、中の湿り方が見えるので水やり時期の判断に好都合です。

重ね着鉢増しの後
レリア・プルプラ―タ
根が一番元気です。鉢の中ほどで葉根が伸びて透明な根冠があります。鉢の縁では少ないです。
植え替え後の様子
1,2,3 ラビアタ系、左からC. quadricolor, C. maxima、C. spinosissima。右はC. quadricolorの新芽
 
5 C. amethystoglossa

6 ボーリンギアナ系の、四つに株分けしたG. skinnneri、バルブは細く皺だらけ。右は雨ざらしのおかげか、突然枯れたシースから顔を出した蕾
 
7,8同じく、ボーリンギアナ系の、二つと三つに株分けしたG. deckeriとG.guatemalensis。G. skinneriに比べると大柄で元気
 
9,10 シースを付けて、根も元気な旧レリアのC. purpulata。中と右は一個と2個付いた、分厚く緑のシース
根鉢を傷めないようにそっと植え替えましたが、レリアは植替えを嫌うと後で知ったので、心配です。
  









関連情報のページ
カトレヤ原種西東京発
カトレア(交配種)の図鑑カトログ/索引

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6.11 苗リストと、最初の植え付け作業のファイルを独立
6.5 マキシマ 開花 6.7 時期別一覧表開始
5.14 2か月足らずで50位以内に入りました
4.18 始めてから一月足らずで、早くも「カトレヤ原種」検索で80位以内に入りました、植替えについてKTSから転載
重ね着鉢増しのレシピ
4.5 新苗の写真
4.3 地域別の種の表、地域の地図再掲・追加
3.30 参考書 「図解 洋ランの栽培」 「カラーブックス・カトレヤ」
3.27 ケッペンの気候帯
2013.3.24 HP開始

(以前の経過はカトレヤの育て方と咲かせ方カトレヤ開花事典のページに、
2012年2月ワルケリアナ開花

2011年 4月ワルケリアナ開花株を入手
11年1月 トリアネー開花

11月 スキンネリにシース
9月 ラビアタ開花
2010.6月末、最初の苗の入手)