洋ラン学園
デンドロビウム下垂性種
ロディゲシー、ピエラルディー、デボニアナム
21世紀の洋ランの育て方と咲かせ方
これまでの方法でうまくいかない人に
枯れるのは根を鉢に植えるから、咲かないのは苗が小さいから
温室を超えた蘭の楽しみ
魔法のペットボトル植えと鹿沼土植え


初めに
とても細い茎に径5cm位までの桃色で唇弁の縁が毛羽立ったきれいな花を咲かせます。
原種のDen. loddigesii、Den. pieraldi、Den. devonianumなどが代表的です。
乾燥に弱いとか、育てるのが難しいとか言われていますが
洋ラン学園の「細茎薄葉種は、夏涼しく保湿する」にすれば大丈夫です。乾燥に弱いので植込みの中などに置くと良いでしょう。

ピエラルディー


2022年版

初めに
今回試しているのは大株なので、細茎薄葉でも新芽が元気に伸びています。これまでは小さい株ばかりでしたが、新たに大株が手に入りました。交配種です。
昨年は先が枯れました。
今年は「二重鉢」で雨の後は腰水状態のことが多く、水切れせずに元気、秋でも新葉が出ています。
A茎長幅、葉数
2022



2022
B


2022
2022
AA1A2A3A11BB1B2B21
1211212234
2021
/05


















6/1930x0.35 23x0.65
葉12枚



25x0.35 18x0.6
葉9枚



60x0.633x0.95,121.7x0.35

1x0.3

7/12
27x0.7,1524x0.55,5


23x0.75, 142.7x0.4,2枚



5.5x0.5,51.7x0.35,3



8/12
40x0.75,209x0.55,5


20x0.7,1414x0.2, 8


27x0.95,11
22x0.5,6
27.5x0.8,12

8/31
48x0.85



30x0.65,1218.5x0.5,11









9/7

20x0.55,11



21x0.62,12









9/19

21



23x0.5,11









2021

















11/5






2022





2x0.4
16x0.7
7/3













18x0.65,10


9/1


22葉13枚30x0.65,15

21x0.5,1421x0.6,13




30x0.82,6
35,17
10/15


27x0.6,1430x0.7,15

30x0.65,1527x0.6,12




37x0.75
36,18



























































2021年版

初めに
これまでは小さい株ばかりでしたが、新たに大株が手に入りました。交配種です。
ミズゴケ素焼き鉢植えです。根が丈夫なのでそのまま育てます。
夏の乾燥を抑えるため、水槽(虫かご)に入れて二重にしています。

Den. Jan Orinstein 'Red & White' x Den. loddigesii

Den. Jan Orinstein 'Red & White' SBM/JOGA
( Den. aphyllum × Den. primulinum )の交配より選抜されたフジナーセリーのオリジナル品種。
Den. aphyllum. デンドロビューム アフィラム 春咲き落葉性で、とても寒さに強く栽培しやすい種。Den. pierardiiはsynonym
Den. primulinum 有香、唇弁喉黄色
Den. loddigesii
ピエラルディーとロディゲシーの交配種


A茎長幅、葉数






B





AA1A2
BB1B2

1211213

2021
/05
















6/1930x0.35 23x0.65
葉12枚


25x0.35 18x0.6
葉9枚



60x0.633x0.95,121.7x0.35
1x0.3

7/12
27x0.7,1524x0.55,5

28x0.7, 1414x0.2, 8



5.5x0.5,51.7x0.35,3


8/12
40x0.75,20







27x0.95,11
22x0.5,627.5x0.8,12








































































































8月
12日
乾きを抑えるため鉢ごと水槽に入れています。
脇芽が伸びて、数も増えています。
  

5月末
らん展の売店で、花が終わりかけの鉢を入手しました。
開花株は葉がなくて細く、根元から大きくて太い脇芽が伸びています。



2015-16年版

初めに
下垂種は細茎・薄葉で乾燥に弱いため、洋ラン学園の乱暴な世話ではこれまで余りうまく育ちませんでした。
2015年にも1月に蕾付き株を入手し、小さな素焼き鉢にミズゴケ植えという乾きやすい鉢でしたがこれまでより水を切らさないように心掛けてきました。
6月半ばになって、咲いていることに気づきました。
開花株は基から先まで緑色で元気で中ほどで細くなっていますが、先の方はまた太くなり、葉は基近くと先の方についています。

2016年↓

6月半ば
ロディゲシーの一鉢が開花、2輪。

2016年↑

2015年↓
5月後半
ロディゲシーの小鉢を入手。株は長く太く育って開花中です。径6.5cmの小さな素焼き鉢にミズゴケ植え。
  

5月前半
ロディゲシーの以前に入手した小鉢を植え替え入手。株は長く太く育って開花中です。径6.5cmの小さな素焼き鉢にミズゴケ植え。
  



鉢#1
ペットボトルに入れて二重鉢で乾燥を防ぐ
   
  
中:根基近くから脇芽の新芽の出始め

鉢#2

  

 
ミズゴケを取り除いて鉢に直置き、鹿沼土植え


鉢#3

    


 




1月後半
ロディゲシーの大株を入手。太い株の先よりに小さな花芽
径10cmの黒の硬質ポリポット植え
 
 

2015年↑


2014年版

初めに

2014年

2月前半
新入手のロディゲシーに花芽の兆し。葉の無い節に小さな明るい緑色の突起
昨年は水切れと乾燥で蕾が枯れたので、今年は注意することに。植え替えるまで素焼鉢を広口ペットボトルに入れます。水切れが無くなります。腰水にしても大丈夫です。
冬新芽が根元からどんどん出ています。
  



1月後半
ロディゲシーを入手しました。根元から新芽が出始めています。蕾はまだありません。
  
左:全体。中:鉢#1。右:鉢#2。
 
冬新芽:左:鉢#1、中央の明るい緑。右:鉢#2。



2013年版

初めに
昨年までは、日当たりが強すぎ、夏の湿度が不足で、作落ちしていました。また、残っていた高芽の葉も霜で落葉してしまいました。
途中からデンドロビウム全般に「細茎・薄葉種は、少し遮光して、夏に涼しく保湿してやると良く育って咲く」と分かり、一緒の扱いにしました。
今年は、ロディゲシーの小鉢を入手したら、春になって蕾が出てきました。ピエラルディーに比べて葉が厚いので抵抗力がありそうです。
2種類に増えたので独立してファイルを作りました。(2013.4.9)


2013年の経過(下から上へ)
6月後半
植込みの中で保湿してきましたが、梅雨に入って一服できます。
ロディゲシー
ピエラルディーよりは乾燥に強く育てやすそうです。
高芽らしいものが見えますが、その他は休んだままです。
ピエラルディー
根元から出た新芽が伸びています。
高芽降ろしした株の新芽はまだ葉が開きません。

4月前半
ピエラルディー
外に出して植込みの中、高芽の一部に新葉新芽
高芽降ろしをしました。ミズゴケ植えで給水を促します。
左:親株から外した高芽 中:ペットボトルに並べる 右:ミズゴケで丁寧に根を覆う、新芽が出ている株もあります。
  
ロディゲシー
高芽が蕾になってきました。
 

3月前半
ロディゲシー
小株の小鉢を入手しました。目立った新芽や花芽はありませんが、最も太くて長い茎の先に、葉の付け根に芽の兆しが見えます。
プラ鉢の中に、スリットのプラ小鉢植えが入っています。
 


2011年版

ピエラルディー

前書き、唇弁の縁が細かい切れ込みになっていてきれいな花です。キンギアナムと同様の扱いで良いと言われる一方、乾燥に弱いため育てにくいとも言われています。
湿り気を保つよう、家の北側の植込みの下に置いています。

開花日記




親株大きさ 黒プラスチック深鉢、径13.5cm
モスバーク植え、上にミズゴケ被せ
最大草丈30cm古茎太さ0.3cm6本葉5-62枚7.5x2cm
22,17,10,6cm各1、新芽多数
開花株と長短の新芽ばかりで
2011
5下旬開花株購入、乾燥気味、落葉続く、家の北の植込みの下に置く
6 中旬、雨ざらしで新芽の葉が生き生きする、葉5枚、5.5x1cm
、高芽伸びる、最長2.5cm葉5枚、6本余り
7下旬 新芽は伸び、夏新芽2.5cm
8中旬 新芽は伸び、引き続き夏新芽2.5cm
9
10下旬 新芽はわずかに伸びる
11 下旬 草丈変わらず(小芽を除く)、茎やや太る、先端に止め葉、一部黄葉
昨年からと見られる草丈の長い株も上の方が太ったが下から葉が残っている
12
1



主な種類


産地
花期




デボニアナムD. devonianum 東南アジア山岳地帯
インド〜ミャンマー北部
ブータン
500 to 2000 meters

白弁先赤



ロディゲシーD. loddigesii 中国南部 雲南・海南島
ベトナム・ラオス高地森林
着生・地生・岩生
1000 to 1500 meters.
茎長さ10-20cm
太さ5mm
葉長さ4cm幅1cmやや厚い
桃紫色・
唇弁基部橙黄色
径約5cm
微香中温性漢方に利用
(ピエラルディー)
アフィラム
D. pierardii
D. aphyllum
兜唇石斛 (dou chun shi hu)
インド・中国南部・インドネシアなど茎長さ60cm位まで
径3-5cm



シルシフロラムD. thyrsiflorumインド、タイ

花茎は20〜30cm




Orchids wiki
https://orchids.fandom.com/wiki/Dendrobium_loddigesii
Den. aphyllum
Dendrobium pierardii R.Br. (1821) synonymピエラルディ
Plants are found growing on trees in Bangladesh, the Himalayas, Maldive Islands, India, Nepal, Sri Lanka, Myanamar, Thailand, Malaysia Laos, Vietnam, Borneo, Java, Lesser Sunda Islands, Sumatra, Sulawesi and Queensland Australia.
Dendrobium aphyllum, commonly known as the hooded orchid[3] or 兜唇石斛 (dou chun shi hu) is a species of orchid native to Bangladesh, southern China, the eastern Himalayas, and Indochina.
Den. loddigesii
Plants are found in mossy coniferous areas in Laos, Vietnam, Southwest China and Hong Kong at elevations of 1000 to 1500 meters.
Culture
Plant requires cool to intermediate temperatures and medium amounts of light. Keep plant moist and fertilize during growth season. During winter reduce watering until new shoots appear but do not allow plant to dry out. Grow in a well drain mix of sphagnum moss or medium firbark.
Den. devonianum
Plant is found growing in forest in the Chinese Himalayas, Assam, eastern Himalayas, Bhutan, Myanamar, Thailand, Laos, Southern China and Vietnam at elevations of 500 to 2000 meters

デンドロビウムの育て方と咲かせ方
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2016.6.16 2016年版開始

2.10 新入種のロディゲシーに花芽の兆し、2014年版開始、検索「デンドロビウム下垂種の育て方」1位
2014.1.27 ロディゲシーの鉢を入手

4.9 下垂種を独立、主な種類の表、2013年版開始
2013.3 ロディゲシーの小鉢入手

2012.1 下垂種をノビル系に移動

2011.6.21 下垂種ピエラルディーをキンギアナムのファイルに追加して開始